管理人の読書BLOG。乱読傾向過多!!来るもの拒まず手当たり次第。内容責任取れません。
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新 怖い絵/中野 京子
中野 京子
KADOKAWA/角川書店
(2016-07-30)

思ってた以上に面白かった。

後書きに"『怖い絵』のコンセプトは、端的に言えば絵を「読む」ということです。"とある通り、絵に描かれているものや描かれていない額の外のことを読み解いていく本。

私は美術館に行った時は、音声ガイドは借りずに展示品の札だけ読んで鑑賞する。

まっさらな状態で向き合い、感覚的に絵を捉えるべきと云うのが自分の美学だったのだけど、この本を読んで認識を改めた。

例えば『オフィーリア』は、モデルは画家の恋人で、実際に風呂桶にお湯を張って浮いた状態で描いたが、お湯が水になっても画家の集中力を切らせたくなくて我慢したので健康を害した、とか、長い期間同じ場所で風景を描いたので、描かれた花々は季節がバラバラだとか。

なくても十分絵の美しさは伝わるけれど、描かれた事情を知ることでより楽しめた。

本作はNHKのテレビ番組が元になっていたそうで、見ておけばよかったなとちょっぴり後悔。

★★★★★

女子大で『源氏物語』を読む/木村 朗子

続きがむちゃくちゃ読みたい。

すっごく読みたい。

『源氏物語』は現代語訳を幾つかとコミック版を読んだことがあるが、この本はそれらと別の面白さがあった。

津田塾大学の教授の『源氏物語』を読む授業を文字に起こしたのが本作。新聞の書評で読んで手に取ったものの、文字数の多さと話し言葉の文章に読むのが面倒臭くなり、しばらく放置していたのだが、読みだしたら止まらなくなった。

源氏物語は写本によって人々の手に渡り、恐らく当時は誰かが読み聞かせる形で読まれたのだろうとのこと。

子供の頃から読み聞かせられるより自分のペースで読む方がずっと好きだったけど、この本を読んでいると、読み聞かせにも読み聞かせなりの面白さがあるなと思った。

授業数の関係で、桐壺から賢木(源氏が父親の桐壺帝を亡くし、後ろ盾を失って明石に流されるあたり)までを途中端折りながらの解説。ポイントになる原文(もちろん古語)を取り上げて和訳と説明を加えていくのだが、先生の説明を聞いてると源氏物語が普通にテレビでやってるドラマみたいに思えてくるのが不思議。

例えば暑くて服をだらりとはだけさせている時に義父がふいに訪れて延々喋り出すと、几帳を挟んで周りの女房にこっそり「暑苦しいよね」なんて悪口を云って笑い合ってたりなんてごく普通の青年のよう。

源内侍(女性)の元を訪れている後に誰かがやって来たので慌てる光源氏と、光源氏だと判ってからかってやろうとする頭中将とのやり取りなんて、今どきの大学生がアホなことやってるノリで読んでて可笑しい。

あと現代語訳を読んだ時には気付かなかった(意識してなかった)けど、源氏物語は第三者が語る形式なので、合いの手が間に挟まっており、空蝉の章で、空蝉と間違って別の女性を口説いてしまった光源氏が「まあいいか」と云うことにする判断を語り手が軽薄だと評したりしている、つまり光源氏=パーフェクトではなく、批判もあるのだという点が面白いなあと思った。

1冊2.200円は高いなあ。文庫化したら買うかも。源氏物語の本と一緒に。

取りあえず続き!

★★★★★

捏造の科学者 STAP細胞事件/須田 桃子
毎日新聞の記者が語るSTAP細胞の顛末を書いた本。
最初の発表時の小保方さんフィーバーから一転、バッシングじゃないかと思えるマスコミの手のひら返しを見ていて、結局のところどうだったのか知りたくて読んでみた。
事の発端から、論文の内容、疑問点、それに対する反論等、判りやすく書かれているのだが、あいにく自分は理系は苦手。理解するのに時間がかかり、後半は本の返却期限との関係で(今回ももちろん図書館利用)かなり飛ばし読みになってしまった。
読んでる限りでは、研究者達に嘘を発表した意識はなく、STAP細胞と云う万能細胞の存在と発見を信じているように見える(笹井氏は最後まで小保方氏を思いやっていた、STAP細胞を信じてるふうに見受けられた、等の記述が最後まで続く)。
ならそれが何故覆されてしまったのかと云えば、"STAP細胞の証明"が疎かにされたことに尽きる。つまり写真の切り貼り、他論文から転用、研究ノートの不備等粗が多く、論文の疑問点を突かれた時すぐに反論出来るだけの証拠がなかった。本来それらの監督・チェックをする立場の人間が、小保方氏の立ち位置が複雑であった為(客員待遇で研究所に所属していたり)にノーチェックのまま通したしまったのが問題だったとしか云いようがない。もしこのチェック機能が働いていたなら、STAP細胞があるにしろないにしろ、そもそものフィーバーから一転バッシングの流れはなかった。笹井氏の自殺や若い女性研究者の前途が断たれることもなかったはず。
この本を読む前は、研究者が若い女性だったもんだからマスコミが盛り上がり過ぎ、疑惑が出た途端可愛さ余って憎さ100倍の手のひら返しをしたと思っていたけれど(事実それもあるだろうが)、研究者の世界における組織・人間関係の複雑さが1番の問題だったのではと云う気がする(相手の立場に遠慮したり、相手を信用しすぎてチェックしなかったりとか)。
特に著者の笹井氏への信頼や評価は高く、そのような人材を失うことになって、なんとかならなかったのかと思えてならない。

それにしても思ったのは、この分野の担当記者が極めて知識豊富で勉強家であるなあと云うこと。そして彼らが普段から研究者や科学者と連絡を取り、教えを請うたりしていること。
知識がなきゃ記事は書けないだろうが、なんとなく新聞記者なんてウケるネタを探してるだけの輩に思えてしまうのだが、著者はこう語る。
『基礎研究に関して「役に立つ」か否かで意義を語るのはナンセンスだと考えている。将来の使い道が想像しきれるなら、それは真に独創的で画期的な成果とは呼べないと思うからだ。』
実用性=金で、応用研究に意識が向きがちと云うが、本当に科学を好きで考えている人ならこう考えるんだなあと感心した。
★★★★☆
「おひとり」を不安0で生き抜く女子貯金/横山 光昭
なんとなく見たような内容がちらほらと…と思ったら、同じ著者の「年収200万円からの貯金生活宣言」を以前読んだことがあった。
テーマが同じようなものなんだから、内容に重複があるのも当然。でも今回の本の方が納得しやすかったかな。
取り合えず、覚書。
 ‐来どんなことでお金が必要になるのか、いくら貯めておけばいいのかを正しく整理する。
◆〇ち家と賃貸、概算では75歳以上生きるなら持ち家の方が良い。少しでも安心感を得たい人は持ち家、身軽な方が良い人は賃貸がベター。
 持ち家の予算は年間所得(手取り)の5〜6倍。土地建物価格以外に諸費用10%程度かかる。築10年以内の物件を選ぶ。
ぁ60歳以上の単身者の平均支出は月15万。老後資金は5000万〜6000万かかる。年収400万前後あれば年金支給額月12万くらい。差額を貯蓄しておく。

やっぱり貯めなきゃいけないんだな…!
★★★☆☆
ゴーマニズム宣言SPECIAL 新戦争論1/小林 よしのり
『戦争論』は衝撃だった。
初めて読んだゴー宣だったが、ただ反戦を唱えるのではない、別のものの見方を示してくれた。
今回の『新戦争論』は、『戦争論』の主張があまりに強く若者の意識を引き付け愛国に染まりすぎ、反韓・反中のヘイトスピーチ騒ぎをやらかしたネトウヨ達に物申す為に作られたらしい。
ヘイトスピーチについては…新聞で記事を見た時そんな日本人がいるとはと衝撃を受けた。愛国かどうか以前に、人間として間違っている。中国韓国をどうこう云う資格ないだろう、はっきり云って。
それはともかく、『戦争論』で目からうろこ経験をした自分だが、今回の『新戦争論』については、結局何をどう考えれば良いのか読んでて判らん。自分がトシ食ったせいかも知れんが、チャチャ入れ場面も読んでてムカつく。自分側の人間を美男美女に描き、自分と相反する相手はバカ顔にするのは、教科書やマスメディアで日本人=鬼畜をひたすら書き綴ってるらしいかの国の面々と変わらんのでは。
なんか段々読むのがしんどくなってきたのだが、しかし、それでも「ほう」と思える部分もあって、多分2が出たらまた手にすると思う。
※「ほう」と思った箇所※
靖国神社は不戦の誓いをする場でも、犠牲者を慰霊する場でもなく、国の為に命を捧げた英霊を顕彰する場である。戦争を間違っていたとこの場で断じるのは、国の為大切な人の為に、たとえ戦いたくなかったとしても敢えて戦場に赴いた人々に対する最大の侮辱になる。その死が決して無駄ではなかったと顕彰することは、残されたものへのせめてもの慰めになることだ。

日韓基本条約について。
交戦国ではないので日本が韓国に賠償する国際法上の根拠はない為、経済協力金の名目で、韓国の国家予算の相当額を無償供与、低利融資の有償供与を行ない、さらに、沖縄返還時に日本は米国にインフラ等資産の買い取り代金を払ったが、韓国には請求せず、企業や個人が残した日本の資産は全て放棄。この莫大な経済援助と引き換えに韓国は国家・個人共に賠償請求権を放棄する約束をした。
⇒約束した証拠が書面でちゃんとあるなら、今の世界各地で慰安婦の像が(その国に無関係なのに何故か)建てられ、日本が悪いように印象付けられる現状を何とか出来るのでは?
そもそも日本人は、心から謝罪すれば相手が必ず許しを与えてくれるものと信じる国民性。三方一両損とかが名裁きとして伝えられるお国柄だ。しかし他の国では、相手が折れたらここぞとばかりに執拗に攻撃しさらに利を得ようとする考えが主流なのだろう。
日本は自分達のモノサシで図るべきではなかった。日本の中と世界(他所の国)は違うのだ。
しかし…日本が中韓に何かと援助していた時代を知っているが、それが何故こーなったのか。はっきり云って自分も嫌韓だ。でもやいやい云ってくる国(人)があれば毛嫌いするのは当然じゃないか?

★★★☆☆
山のお肉のフルコース パッソ・ア・パッソのジビエ料理/有馬 邦明
ジビエ料理に関心がある。
自分は生き物が好きなので、それを殺してさばくのには抵抗がある。見るのも、仮に極限状態に陥り自分がさばくことになったとしても、最終的には決断するだろうがぎりぎりまで思い悩むだろう。
なら何故ジビエ料理に関心があるのかと云えば、スーパーで加工されたお肉を買うのに比べて、生き物の命を頂くと云う神聖さを感じるから。それと、近年聞くことが増えたシカやイノシシの増加問題。撃ち殺して廃棄するのではなく、彼らの命を我々の命を繋ぐ為に使えたなら、それはとても良いことだと思うから。
この本は国産のジビエ料理にこだわるシェフが書いたもので、とある日のジビエ・フルコースの紹介から始まる。
全料理カラー写真つきなのが好感。読んでいて見たいと思ったものを、載せない本って多いからなあ。
自分の中のジビエ料理と云うとシカ・イノシシ・キジ・ハトそのあたりを指すのだが、この本のジビエの種類に圧倒される。ツキノワグマやハクビシン、シギ、ヒヨドリ他いろいろ。こんなものまで食べれるの?こんなものまで日本にいるの? さらに沖縄の方で増えたクジャクを利用する為調理方法を研究中とか。本当にすごい。
イタリアでジビエに触れたと云う著者は、当初は輸入物を使用していたが、次第に国産物にシフトしていく。ジビエが臭いのは動物を撃った後の処理に問題があるからで、その肉を頂くことを意識した猟師と一人ずつ知り合い、その猟師からだけ仕入れることで美味しい料理を提供しているのだそうな。
著書の後半では実際のさばく過程も紹介されており、正直なところ、う…っと思ったが、普段食べてる豚や鶏だってこう云う過程を経て提供されたもの。肉も内臓も丁寧に扱い、美味しく最後まで食べてあげるのは、我々に提供してくれた命に対する最大の供養だよなとつくづく思う。
にしても、様々な動物の肉の味や香りに合わせて調理方法を選ぶシェフの感覚の鋭さは大したもの。
著者の店はディナー8.000円のフルコースのみ提供する店のようで、東京じゃなくて大阪だったらぜひ伺いたいものだ。
アマゾンの方でタイトルにレシピ付きと書いてるのに気付いたが、レシピはほんの触り程度だから不要じゃないかな…。
★★★★☆
旅はワン連れ/片野 ゆか
幼少期の体験からビビリ犬になった愛犬を連れて、ノンフィクション作家の夫婦がタイに旅立つエッセイ。
旅行エッセイは数あれど、犬を連れて海外に行くなんて話、初めて見た。
様々な国を訪れた夫婦が選んだのはタイ。信仰上、動物に優しいかの国では犬達はみな放し飼いで、地域の住人から分け隔てなく可愛がられている(かの国の犬達を著者はアジアの犬、略してアジワンと呼ぶ)。
この国で愛犬をのびのびとさせてやりたい、さらに、今一つ夫に懐かない彼女と夫を仲良くさせたいとの目的を持って彼ら"群れ"は旅立つ。
この本の面白いところは、まず旅行の準備、検疫所対策からスタートすること。
犬を客室に乗せられる航空会社を選び(大抵は貨物室)、日本とタイの検疫所それぞれに書類を提出する。愛犬は事前に病院でワクチン注射や健診を受けさせる。
空港の検疫なんて物々しい雰囲気がしてあまり立ち寄りたくない場所だが、本書によると親切で丁寧な応対を受けたそうな。そして以前は空港で一ヶ月留め置きとされていた動物検疫も、今は小一時間もかからず済むらしい。海外との行き来が一般的になると共に空港も変わっていくのだなあ。偶然最近読んだ新聞記事に老犬を連れてアメリカに移住した話が乗っていて、あちらでは単身世帯が増えた為にペットを飼う人が増え、それにつれて空港でのやり取りもペットの負担を和らげる為に簡略化されるようになったらしい。
タイに着いてからも、犬連れで泊まれるホテル探しと犬を乗せられる足を見つけるのに"群れ"は頭を悩ませる。
なんとなく東南アジアはアバウトな気がしていたが、犬の放し飼いが日常的なかの地でも、日本同様、犬連れOKなところは少ないらしい。飛行機の国内線や高速バスは犬連れ不可。時間のかかる古い鉄道と車を雇って長距離移動する。日常の足はレンタルバイクだ。
バンコクから彼らが初めて向かった海辺が良かった。
海にせり出したバンガローでのんびり過ごしていた彼らが、小舟を漕いで(うっかりセーフジャケットを着忘れて海の上を片道1時間!)辿り着いた誰もいない島。それまで物音や見知らぬ人に怯えていた愛犬が、綱を外され、恐る恐る足を踏み出し、次第に自由に砂浜を走り回る。こんな体験、日本じゃ出来ないって。
同様に、最後の旅で訪れたチェンマイ(スコータイだったかな?)で大自然の中をゆっくりと犬(綱無し)を連れて遺跡巡りを楽しむ"群れ"の様子が本当に羨ましい!!
彼らの犬連れの旅は2ヶ月。犬の毛防止に軽量の寝具を持参し、他にも愛犬の為のトイレやエサ等用意、人やアジワンが多い場所では愛犬を抱き抱えと、とてもマナーの良い愛犬家ぶりにも感心したし、愛犬のみならず地元の犬達への愛情も感じたし、タイと云う国への親愛の情も感じられ、すごく読んで良かったエッセイだった。
最後にうっかりビザの取得を忘れてて違反金を払わされた下りは面白かったし、自宅に帰ってきてからの愛犬や夫との関係についても言及され、久々にかゆいところに手が届く(?)良いエッセイを読んだと思った。第二弾、あるといいな。
★★★★★
だからやめられないインコ生活/すずき 莉萌
左ページがマンガパート、右ページが文章パートで、どっちも原作は著者なのか、マンガは太平いづみ氏が原作なのか不明。
ノンフィクションマンガはマンガになってるだけでつまらないものが多いけど、この本の最後の章にひたすら涙。
セキ二郎と云う翼の奇形で売れ残っていたセキセイインコをお迎えしてから別れを迎えるまでのマンガで、これを読んだ時、この作者(すずき莉萌氏?太平いづみ氏?)が本当にそのコを愛していたのが直球で伝わってきた。これは実際に経験した人でないと判らないだろうなあ。今までありがとう、自分に出来ることはやった、と思いながら、それでもなお、もっとずっと一緒にいたかったのにと云う気持ち。たかがインコなんて到底思えない。セキセイインコが店で2〜3.000円も出せば買えるものであったとしても。
繰り返すが、ノンフィク・コミックはただ単にマンガになってるだけのものが多いのであまり期待せずに手に取ったら、案外「おおっ」と思える内容で、鳥飼い初心者さんにはぜひ読ませたい本だと思った。
まず最初の方で、インコを飼うにあたっての注意にページを結構割いてる点が良い。インコは小さい上に飛べるから、脱走・事故・怪我の割合は非常に多い。実際、自分も5歳からインコを飼っていてそれで何羽か失ったことがあり、当時本当に悔やんだし自分を許せなかった
飼っていると、これくらいなら大丈夫だろうと云う慢心をつい抱いてしまうのは、自分の家族を見てても判る。でもその慢心が悲しい出来事を引き起こす最大の原因になる。それをマンガと文章できっちり繰り返し注意している点が非常に好印象。
あと、インコを飼うにあたって、そのインコがどんな環境で生きている種類かを考えると云う視点が述べられてるのが目新しかった。
この本ではセキセイインコ、オカメ、コザクラ、マメルリハ、サザナミの5種類を上げていて、それぞれの原産地について説明している。セキセイとオカメがオーストラリアと云うのはポピュラーな情報で、野生のセキセイが大空を飛んでる写真も何回か見たことがあるが、他の鳥種についてはよく知らない。
コザクラがアフリカ南西部出身なのは知ってたけれど、木のうろやサボテンの穴に巣を作ると書かれているのを見て、やっぱりねと納得。だってうちのサク、服とか潜るの大好きだったもん。
ちなみにマメルリハはエクアドルからペルーに住み、花や小さな虫、ベリー類、畑の農作物を食べ、サザナミはメキシコ南部からコロンビア、ペルーにかけて住み湿潤した土地の地上をてくてく歩いて柔らかい木の芽などを探して食べるそうな。
その鳥がどんな鳥なのか知るのは重要。今、うちではウロコインコをペレット食で飼っているが、野生のウロコインコが何を食べてるのか調べてもよく判らなかった。
この本でも述べられているように、最近は珍しい鳥を販売している店が増えてきて、いろんな鳥を育てる機会が増えている。でもそれに反して情報が案外流れて来ない。
せっかくのネット文化を活用し、何らかの情報網が作られれば良いのになと思う。
★★★★★
物語ること、生きること/上橋 菜穂子

『精霊の守り人』、『獣の奏者』の作者の自伝。

著者の作品は単なるファンタジー=夢物語じゃない。生活の中からごく自然に生まれた"生きた物語"であるように思えた。

大学の先生がこれだけの作品を書いたことにとてもびっくりしたし、大学の先生だからこそ書けたのかと得心もした。

文化人類学を研究し、オーストラリアのアボリジニ文化の調査の為にフィールドワークを行なっていることは著者紹介で知っていたけれど、それを本人の言葉で辿っていくと、その人柄までが伝わってきてとてもよかった。実際に文字に起こしていくのが第三者であることも良かったんだと思う。

著者の書く世界はとても厳しい。でもそれは悪意があるのではなくただ純然たる事実(物語ではあるけど)を語っているにすぎず、そこで生きている人に向けられた目はとても優しく誠実だ。その作品の語り口と自伝が全く同じだったので、この冷静な視点と誠実さは著者の持って生まれたものなんだなあと思った。

『獣の奏者』以来、新しいシリーズが出てないけれど、そろそろ新しい世界を読んでみたいなあ。

★★★★☆

ネザーランドドワーフ〜ウサギの品種別飼育ガイド/大野 瑞絵

突如うさぎを飼おうと思い立ち、手始めに読んでみたのがこの本。

初心者に買いやすいウサギはネザーランドドワーフとホーランドロップイヤーだそうな。

我が家の場合は小型のネザーランドドワーフが良いと思い、飼い始める下準備として読んだものの、なにやら玉砕しそうな予感。夏の間はクラーつけっぱなし、冬の間はエアコンつけっぱなしでないと駄目らしい。どんだけ金かかるんだか! 人間だって電気ストーブと扇風機で頑張ってるのに!

てことは小学校で飼われてるうさぎも虐待されてるってことになるのか!?

これだけ手をかけて育てればうさぎは嬉しいだろうが、これでは中の上の家庭でないと飼えないだろう。それに病気になった時には留守出来ないなら一人暮らしの人も共働きの人も飼えない、専業主婦でないと飼えないことになる。

と云うか、うさぎに限らず人間の子供だって専業主婦でないと育てられないことにならないか?

ペットの情報が溢れすぎていて、一体どこまですればいいのか心底判らない。

取り合えずうさぎを飼う件はちょっと保留にしよう。

★★★☆☆