管理人の読書BLOG。乱読傾向過多!!来るもの拒まず手当たり次第。内容責任取れません。
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京の路地裏植物園/田中 徹
思いの外面白かった。
新聞に連載していたものをまとめたそうで、舞台は全て京都。
京都のどこそこで見かけた植物で、これはこんなだ、と説明が続く。
この具体的に何処で見かけたものかが明記されているのが面白い。つまり実際に行けば現物が見られるのだ。
紹介されているのはランタナや金のなる木みたいな一般的なものだったり、ちょっと珍しいものだったり色々。とある場所に増え広がってるものについては、「ご近所同士で譲り合って広がったと思われる」とか書かれてるあたりが本当に下町っぽくておかしい。
これ、京都に住んでたなら見に行きたかったなあ。
★★★★☆
ベニシアの庭づくり−ハーブと暮らす12か月/ベニシア・スタンリー・スミス
前にNHKで、ベニシアさんの番組を見たことがある。
イギリスに里帰りする話で、貴族出身の彼女の波乱な人生に、こんな人もあるんだなと驚いた。その生い立ちについてこの本でも触れられており、母親の何回にも渡る再婚で住む場所を変え、最終的に旅行で訪れた日本に腰を下ろすことになった経緯が書かれていた。前々から思っていたが、外国の人って日本人より腰が軽い。海外移住と聞くとものすごい一大事件なのに、あちらの人は家族が全員違う国に住んでいるなんてことも普通にある。国内でしか通用しない言語で暮らしている民族と、世界中で通用する言語を母語とする民族の差なのかなあ。
この本は大きな写真がたくさん載っていて見ていて楽しい。
英国人だからかハーブをたくさん育てており、京都なんて夏は暑く冬が寒い地方でよく上手く育てられるものだと感心した。
てことは、うちのハーブが枯れるのは、純粋に自分の育て方が下手なんだな…。
★★★★☆
花のしつらい、暮らしの景色/平井 かずみ

花1輪、実物、枯葉、野に咲く雑草のごく小さな花でも、手持ちの小皿やピッチャーに活けて、花ある暮らしを楽しみませんか?と云う本。
ただそれだけなのであっという間に読み終えてしまった。
元々は雑誌の連載記事3年分なので、写真にちょっぴり文の付く体裁もさもありなん。毎月少しずつ読むなら良い雰囲気なのに、まとめて読むとなんかつまらないふうになってしまう。せめて印刷が良ければ写真集として楽しめたのに。
ちょっと「へえ」と思ったのは、干し花を作って花の美しさを楽しもうと云うページ。その中で、秋の初めにハハコグサを摘んでリースにするとあった。
ハハコグサと云えば春の七草。全草白い毛に覆われて、先端に黄色い花をつける。
写真では白っぽい草の先端にふわっふわの白い花が付いていてとても綺麗。本当にこれ、自分の知ってるハハコグサなんだろかと首を捻ったくらい。
そう云えば、春に花が咲いてるのは見るけど、秋にどうなってるかまでは知らないな。それ以前に、ここ近年ハハコグサを目にすることもないかも。
春になったらちょっと探してみようかな。
★★☆☆☆

四季折々に楽しめる小さな庭づくり/加地 一雅

三木市にある風雅舎の社長が書いた庭造り本。
庭造り本と云ったら長野や北海道在住の作者が多い中で、関西の人が書いたと云うのは貴重。より自分のとこの庭に近い話なので参考になる。
庭に使用した花材の品種名も記載してあるのがとても親切なのだけど、そこらの花屋で入手するのは難しそうだ。多分、風雅舎では取扱いしているんだろうが。
良いなあと思った品種。
宿根リナリア"スプリングサイドホワイト"…背が高くて白い花を咲かせる。
セントランサス…リナリアより少し背が低い。
ペンステモン"ハスカー・レッド"…赤みの入った濃いグリーンの葉と薄ピンクの花。
シモツケ"ゴールドフレーム"
等々。
園芸ガイドと違って、本当に小さな庭だけ取り上げているのでイメージが湧くし、実践しやすそう。出来たらもっとページ数が欲しかったなあ。
★★★★☆

ナチュラルな庭づくり/ポール・スミザー

図書館に予約していたのを忘れていたので、手元に届いた時感慨に耽ってしまった。
著者がプロデュースした宝塚ガーデンフィールズが、今年いっぱいで閉園だなんて、本当に信じられない。
閉園は経営上の問題らしい。宝塚歌劇を守り抜いた会社が、長い年月を経て育てられた庭園をあっさり切り捨てるなんてどうかしている。あの美しい庭にショベルカーが入れられるなんて、恐ろしすぎて考えられない。もう一度考え直して頂きたい。
それはともかく、この本は宝塚ガーデンフィールズ内の庭園"シーズンズ"を参考書に、宿根草と樹木を主体に取り入れた自然な庭づくりを提案する本だ。
もう何度もシーズンズを訪れているので、この写真はあそこを撮ったものだとか、こんな場所あったっけ、とか思いながら楽しく読んだ。
おすすめの植物の記事では、記憶を掘り起こしながら、うちではこの植物が良いなあと考えたり。
アメリカハナズオウ"シルバークラウド"
花の時期を最近見てきたところで、ピンクの花も可愛かったし、新緑の季節の白い斑入りも涼しくて良い。欲しい! 植える場所があればなあ…。
スモークツリー"グレース"
春先の赤銅色が良い。それと夏の葉色のグラデーションも素晴らしい。欲しい! 植える場所が…。
シモツケ"ゴールドフレーム"
明るい黄色の葉とピンクの花のコンストラストが楽しい気分になる。ただうちの庭にはこんもりしすぎかな。でも欲しい!
セイヨウフイリダンチク
初夏に光り輝く白い葉は本当に素晴らしい。しかし高さ4mになるのか…絶対庭には無理だ。
テイカカズラとタイワンソケイ
アーチに絡まる姿が良い。テイカカズラは地味かな。でも遠景で見るとなかなか迫力。うちの場合、何処に絡ませれば良いだろう。
チューリップ"ライラックワンダー"
終わりかけの花をちょっと見れた。うちの庭には可愛すぎかな。
それと下草代わりにアシタバを使うのが良かった。野菜としてアシタバ欲しいなあとは思ってたけど、園芸花材として使用するのは良いアイディア。葉っぱ綺麗だもんねえ。
しかし本当に、この庭存続して欲しいものです。
★★★★☆

雑草と楽しむ庭づくり/ひきちガーデンサービス・曳地トシ・曳地義治

この本欲しい!!と思ったのだけど、2.200円か。うーむ。
簡単に云うと、雑草の本である。86種の雑草が写真付きで紹介されている。
ひきちガーデンサービスとあるように、庭づくりとメンテナンスを請け負う会社が著者だけあって、紹介文も庭で見かけるが引き抜く時にこうだったと云うような感じで読み物として面白かった。
本職が実際に庭で見かけるものをピックアップしているので、大部分がなじみの植物(ただし名前は知らない)。野草の本とかだと知らない植物ばかりで次第に飽きてしまうが、この本については、へえ、こんな名前だったんだ、こんな植物だったんだと感心することばかりだ。
この夏おばあちゃんちで雑草取りした時に見かけた植物が、コニシキソウと云う名であることを初めて知った。
ちょっと意外だったのは、私が大好きなムラサキハナナやムシトリナデシコ、ここ数年庭で育てているルコウソウ、子供の頃馴染みだったオシロイバナが雑草として紹介されていること。
え、園芸品種じゃないの!?植物店で売ってるけど!と疑問に思ったけれど、雑草の定義とは、頼んでもいないのに勝手に生えてくる、しかも際限なく増えていくと云うもの。増えすぎて従来の植物を駆逐してしまうようなものが要注意外来生物、特定外来生物として指名手配(?)されるそうで、空き地で見かけて可愛いなあ、増えると良いなあと思っていたオオキンケイギクも、さらにランタナまで世界の外来侵入種ワースト100に入っていると聞いてビックリした。
この本、紙質を落としてせめて1.500円くらいで再販してくれないかなあ。
★★★★★

あしたも、こはるびより。/つばた 英子・つばた しゅういち

83歳と86歳のご夫婦の菜園ライフの本。
つばた夫妻の住む築35年の平屋は、部屋が1室しかなくてお湯も出ない。壊れたら自分で修理する。
畑の肥料はコンポストで生ごみから作ったもので、畑に立てられた名札はしゅういち氏のお手製イラスト入り。収穫物は野菜や果物30種以上。たくさん取れればジャム等保存食品を作って(麦茶も自家製!)家族や友人にプレゼント。しゅういち氏がベーコンを作ったり、英子氏が織物をしたりとなんだかとても満ち足りたスローライフを送っていらっしゃって羨ましい。
名古屋近郊で200坪の菜園と30坪の雑木林所持なんて、なんだ、庶民じゃないんじゃないと、つい思ってしまうあたり、やっかみ過ぎかなあ。
自給自足と云っても先立つものがなくては出来ないのが現実。
ダイエットって、高所得の人しか出来ないらしい。と云うのも安い食品は総じて高カロリー。低カロリーで体に良いものは金がかかるので、日々キツキツな生活を送る人はファストフードや即席ラーメン等、高カロリー食を食べざるを得ない。
最近家の広告を眺めるのが好きなのだが、庭のある家って云うのは本当に高い。自分で買えそうなのはやっぱり猫の額ほどの土地ギリギリまで家を建てたものだ。ガレージを潰せばなんとか土いじりのスペースをひねり出せるか??と、庭好きとしては考え込んでしまう。
今や何歳まで生きるか判らないし、こんな老後を送れたらいいなあと羨望しきり。
★★★☆☆

みちくさの名前。――雑草図鑑/吉本 由美
植物の専門家と2人で歩きながら道端に生えている植物の説明を聞くと云う、"ほぼ日"企画の単行本化。
何が嬉しいって、ちゃんと植物のカラー写真が載っているところが良い。どれだけ説明してもらっても、カラー写真があるのとないのじゃ全然違う。文章だけだと頭を素通りしてしまいそうだけど、1つずつ写真を確認出来るとちゃんと知識として蓄えられそうな気がする。ただもうちょっと大きな写真だったら良かったなあ。
説明は歩きながらの会話文章なので、図鑑のような専門的な説明は一切なく、雑草の名前とちょっとしたトリビアネタばかり。そしてその後に、著者のエッセイが載っている。
会話はほんとに普通の会話で、意味のないやり取りもあってちょっぴり鬱陶しくも思えたけれど、読んでいるとだんだんまったりした気分になってくる。そしてエッセイはあくまで関連話なので、雑草のことばかり語っている訳ではない。むしろその分、読み物的な楽しさがあって良いと思った。
"ほぼ日"は知っているけれど、どうも見方が判らないと云うか面白さが判らないと云うか、TOPページを開いてそのままUターンしていた。今回、この本がなかなか面白かったので数年ぶりにサイトを訪ねてみたのだが、やっぱりなんだか判らなかった。読み物を読むなら、私はネットで読むより書籍の方が良いなあ。
★★★☆☆
人気品種でつくるバラいっぱいの庭

成美堂出版の本は良作揃いなイメージ。以前出た『バラとつるバラの素敵な庭づくり』は図書館で借りた後、買っちゃったし。
この本のいいところは、バラを使った普通の庭を載せているところ。つまり、バラ命と云うほどでもない普通のバラfanが参考にしやすい庭が載っているところ。写真も綺麗だし、バラ園紹介のページがあるのも嬉しい。軽井沢レイクガーデン、軽井沢タリアセン、行ってみたい!
惜しむらくは、同じ出版社だからか『バラとつるバラの〜』に載ってたバラと重複していることかな。
★★★★☆

ターシャが愛した花の名前

実はターシャ・テューダーの本は読んだことがない。
本屋の園芸コーナーにずらりと並んでいるのは何度も見たのだけど、読む機会がないまま来てしまった。
この本はターシャの庭に植えられている植物の名称辞典(木や野菜は除く)で、ターシャの本の愛読者の方なら気になっていた花の名前が判るのでとても興味深いと思う。
私はなにせ読んでないのでそういう楽しみはないけれど、ターシャというこの女性がどんな花を慈しんでいたか知るのが結構面白かった。
この人の庭はとても自然で、すごく花好きな人が作った庭って感じがする。いろんなものが植えられていて、そこにいる時間が長ければ長いほど新たな発見が得られる庭。
なんだか彼女は私のおばあちゃんみたいだ。おばあちゃんも花がとてもとても好きで、おばあちゃんが作る庭は完成度や様式美とは無縁だけど、とても楽しんで作られている。
にしてもターシャの本って、なんで全部日本編集版ばかりなんだろうなあ。
★★★★☆