管理人の読書BLOG。乱読傾向過多!!来るもの拒まず手当たり次第。内容責任取れません。
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バースト・ゾーン―爆裂地区/吉村 萬壱
なんともすごい話だ。
「テロリンを倒せ!」である。
どうしようもない世界を、斜めの角度で皮肉めいた笑いを交えて描く、そんな感じの作風だ。『クチュクチュバーン』と同じ系統の作品で、ひたすらグロいし読み手を選ぶが、『ハリガネムシ』系よりはこっちの方が私は好きだ…暴力的嗜好はないつもりだが!
近未来?、テロリスト"テロリン"を倒そうと国民は一致団結している。「テロリンっぽい」というだけでリンチに走ってしまう程…。
愛国心故?に人々は大陸に渡ってテロリンと戦おうとする。未知なる武器「神充」を得る為に。
ある者は愛故に、ある者は目的意識を強く持って大陸、"地区"を目指すが、その想いは不条理によってことごとく打ち砕かれていく。
作者は愛とか正義とか平和とか人間性とか、そういう言葉をあざ笑うかのように、それを信じる者たちを追い落とし潰していく。かといって、それらの言葉を否定する者をも、作者は叩き潰していくのである。それはとても公平に。まるで無情な神であるかのように。
理不尽さ。公平さ。この2つにいいように翻弄される人間たちの生き様に、引き付けられずにはいられない。救いも減ったくれもない、どこにも出口のない作品なのだけれど…。
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