管理人の読書BLOG。乱読傾向過多!!来るもの拒まず手当たり次第。内容責任取れません。
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1Q84 BOOK 1・2/村上 春樹
村上 春樹
新潮社
(2009-05-29)

押しも押されぬベストセラー作家なので大きな声で云うには勇気がいるのだけど、正直、村上春樹は読んでも意味がよく判らない。最初のうちはともかく、読んでいるうちにどんどん話に置いてかれてしまう。
村上春樹が好きな人って多いけれど、本当に皆理解してるんだろうか。それとも私の読解力と感受性が人より劣ってるってことなんだろうか。同世代作家なら、よしもとばななの方がずっと好きだ。

この作品は村上春樹初の三人称小説だそうで、だからかこれまでよりずっと判りやすかった。
天吾と青豆と云う別々に登場した2人の主人公は、1984年からいつの間にか迷い込んだ1Q84年の世界で、少しずつ接近していく。遠い昔、10歳だった青豆が天吾の手を握った瞬間から、2人は互いのことを一番に思い続けていた。
これは恋愛小説だ。
…と青豆の最後の章を読んだ時思った。天吾の最後の章で、「そのひとがあなたをみつける」と云う17歳の少女ふかえりの予言がありながらも、天吾は「僕は必ず君をみつける」と強く誓う。
己に向かって銃の引鉄を引いた青豆と、青豆を見つけようと固く決意した天吾がどうなるのか、タイトルがBOOK1と2なあたり、どうも続きがありそうな感じなので、どうせ出るなら記憶が新しいうちに出て欲しいものだ。

それにしても。
大絶賛なこの『1Q84』だけれど、ちょっと前に読んだコラムでは少々辛口な評価があった。"村上春樹らしさが薄い"、"ちょっと不思議な展開を入れる"、"大衆に迎合した作品"等など。
確かにその評価は正当かもとも思う。私自身としては読みやすい分、これまでの読んだ中では結構高い評価なのだけれど、それでもセックスがやたら表に出てるあたり、"大衆に迎合"してる?と云う疑念が湧いたし、特にふかえりと天吾の交わりの場面ではものすごくそう思った。
そう云えば、なんらかの力を得る為に交わると云うのは、私が敬愛するスティーヴン・キングの『IT』でも最後の方でそんな場面が出てくる。力を得るのは男で、与えるのは女だ。
古来神秘的な力を持つとされるのは女性の方なので、これはこれで(ありがちと云えなくもないが)良いのだけれど、書いてる著者が男であるあたり、女性に対する思い込みと男性の願望がごちゃまぜになってんじゃないのと云う気がしないでもない。
★★★★☆
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