管理人の読書BLOG。乱読傾向過多!!来るもの拒まず手当たり次第。内容責任取れません。
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パラドックス13/東野 圭吾
東野 圭吾
毎日新聞社
(2009-04-15)

忘れた頃に図書館から届きました。
いわゆるパニック本。"P-13"現象によって突然人間が消えてしまう。残された数人の男女が集まって、地震や大雨などの災害に見舞われる東京で生き残りをかけて行動する、と云う粗筋。
"失踪"がキーワードになっているあたり、鈴木光司の『エッジ』をちょっと思い出した。
『エッジ』よりは『パラドックス13』の方がページ数が少ない分、小品と云うか、人物描写は思い切って削ってる感じ。時経つうちに次々崩壊していく東京で、果たして生き残れるのか、そもそも生き残った先に何があるのか判らないまま絶望の色濃くしていく人々が終盤では究極の二択を迫られる。この下りに私はかなりはらはらして一気に読みふけってしまったのだが、状況よりも人間に重きを置いて読むと、リーダー格が頭が良くて決断力あるエリート警視と云うのは都合良すぎだし、その弟が兄に比較ばかりされているおちこぼれ警官と云うのもありがちな話だ。
だがリーダーがこんなスーバーマンだからこそ、この世紀末のような東京で生き延びるにはここまでしなければいけないこと、引いてはこの文明崩壊した世界の悲惨さをくっきり描き出していて、そこがとかくスゴかった。
最後の最後は「これで終わりじゃないよ」と云う一昔前の恐怖映画みたいなオチもあって(著者はさすが『ガリレオ』シリーズ書いてるだけあって皮肉屋の理数系だ…)、私は結構楽しめた。
★★★★☆

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