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これでよろしくて?/川上 弘美
川上 弘美
中央公論新社
(2009-09)

川上弘美の作品は、『センセイの鞄』系と『蛇を踏む』系の2種類がある、気がする。
そして私が好きなのは前者系。
この本は前者系の作品で、読んでてなんかまったりした気分になる。実際の話は嫁姑問題であったり、食えない小姑のことだったり、母親の前で良い顔する頼りにならない夫だったりするんだけど、このまったりした気分はなんといっても"これでよろしくて?同好会"のおかげだ。
"わたし"は街中で偶然あった以前付き合ってた彼氏の母親"土井母"に誘われて、"これでよろしくて?同好会"に参加する。会員は月に1回集まって、飲んだり食べたりしながら様々な議題について話し合うのだが、その議題と云うのが「息子の部屋に行ったら息子の友人と見知らぬ女の子が寝ていました。どういう態度を取るべきでしょうか」とか「義理の母の家に夫と帰省しました。お風呂に入る順番はどうすればいいでしょう」とか、なんともユニークなものばかり。それについてそれぞれが好きなように云い合うのだけど、その様子がなんともまったりしているのである。50代の土井母や八戸みずほ、主婦の妹尾香子、一番若い会社員の立木雛子の、それぞれが個性的でありながらも意見が違っていても嫌な空気にならないのは、人間が出来ているのか相性が良いのか、読んでいて羨ましくなってしまう。こんな同好会があるなら私も入りたい!って思ってしまう。
"わたし"は感情が希薄な訳ではないんだけれど、夫の親兄弟とはどうもしっくりいかない。嫌いではないんだけどどうも言葉にならないもやもやを抱えている。そんな人間関係、家族間のもやもやを同好会に出席して土井母たちの話を聞いてるうちになんとなく解消していく。
いつもの生活に見た目では変化はなくとも、「しっかりこの手でつかまなきゃいけないのは、今現在なんだよね。過去や未来じゃなくて、今の、この生活」、と思うようになったこと。
それにしても、ホントに良いなあ、こんな同好会。
★★★★☆

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