管理人の読書BLOG。乱読傾向過多!!来るもの拒まず手当たり次第。内容責任取れません。
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獣の奏者 外伝 刹那/上橋 菜穂子

今更ながらこの本(このシリーズ)は児童文学ではないなと思った。
イアルとエサルをそれぞれ主人公にした中編2本とエリンを主人公にした短編1本が入っていて、エリンの少女時代から始まる本編とは登場人物の年齢がぐっと上がるせいもあるけれど、子供の読む本と思って大人が手に取らないのは大変もったいない。これはぜひいろんな人にお薦めしたい作品。
人と獣、自国と他国と云う異なるもの同士がはたして理解しあえるかどうかを書いた本編から外れ、外伝はその中で生きる人の毎日の生活や感情を描いている。作者いわく本編で描くには「余分の一滴」。この物語を本編に入れなかった作者の判断と、それを外伝という形で読ませてくれたことに感謝!
少女だったエリンと"堅き楯"イアルが出会ったその後、大人になったエリンと"堅き楯"を辞めて指物師となったイアルが再会してからの話『刹那』も良いけれど、厳格な師であるエサルの学生時代の話『秘め事』の方が印象に残った。 
当たり前の話だけれど、どんな人にも若い頃はある。師であり、ある意味エリンにとって母でもあるエサルにも、自らの将来や恋愛に迷い悩む頃があったのだと云うことに驚き、王獣への想いがエリンと似通っていたことに納得し、そして読み終えた時、この人にとても親近感を覚えた。
早く文庫化しないかなあ…。
★★★★★

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