管理人の読書BLOG。乱読傾向過多!!来るもの拒まず手当たり次第。内容責任取れません。
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ばらばら死体の夜/桜庭 一樹

肉体関係のある2人の男女。
しかしその2ヶ月後、雪が舞い込む小屋の中で鉞で相手の死体をバラバラに解体する。こんなことになるとは思わなかったと考えながら。

このプロローグから過去に戻って話が進んでいくのだが、どういう方向に話を作りたかったのかよく判らず、今一つまとまりが悪く思えた。
風呂もトイレもなく、鍵さえ付いていない古本屋の2階の部屋に住む"砂漠"。昔この部屋に住んでいた中年の男が深夜に不法侵入し、犯される。しかしその関係は断続的に続いていく。
美しいが怠惰な生活を送る彼女と、若い時分は貧困に苦しんだものの資産家の娘と結婚して裕福な生活を営む中年男の間に愛はない。女が金を要求した時から歯車が狂い、冒頭のシーンに向かって話が進んでいくのだが、結局のところ、さして考えもなくだらだらと暮らすうちに悪徳金融に関わり坂道を転がり落ちていく彼女にも、薄暗いものを身の内に潜め、殺人に手を染めながら平然と妻と娘との生活を送り続ける男にも何の共感も覚えない。
男の学生時代の知人や、古本屋の主人の章で、屈託を抱えながらも誠実さや親切さも持つ真っ当な人間の姿を見てほっとしたけれど、むしろ主人公2人の心理を掘り下げてくれた方読者に親切だと思う。
プロローグは10年、大学生となった男の娘の視点。
健康なのに急激に老けこんでしまった父親を描写してみせるのだが、このオチをどう捉えればいいのか判らない。だって、殺人を犯しておきながらこの男、満ち足りた生活を送ってるんだもん…。
ごく普通な人に見えても、裏では悪事を行なったり、不気味なものを身内に隠し持ってるかもしれないんだよ、と云う話なのか。それとも悪徳金融に関わった人間はろくな人生を送れるものではないと云う教訓話なのだろうか。
★★☆☆☆

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