管理人の読書BLOG。乱読傾向過多!!来るもの拒まず手当たり次第。内容責任取れません。
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金平糖の降るところ/江國 香織

近頃どうもハッピーエンドが好きになったみたいで、最後まで読み終えた時、頭の中で思い描いていたのと違う結末だったので少し茫然としてしまった。
取りあえずハッピーエンドになるのだろうか。一応主人公の希望通りの結末ではあるけれど。
私はアルゼンチンまで追ってきた夫とよりを戻して、二人で日本に帰って欲しかった。主人公・佐和子は確かに夫・達哉を愛しているし、夫も妻・佐和子を愛している。
では何故夫はたくさんのガールフレンド達と肉体関係を結んでいて、妻もまた別の男(妻子持ち)と浮気をしていたのか。
私はすごくすごく古い人間なんだろうか。どうも同時に複数の人間と肉体関係を持てるなんてことが信じられないし考えられない。妻もしくは夫を愛していたら他に好きな人は出来ないとは思わないけれど、肉体関係を結ぶと云うのはまた別ではないだろうか。はっきり云って、どんだけ動物だよって思ってしまう。

アルゼンチンから日本に来た日系姉妹・佐和子とミカエラは、常に男たちを共有し、深い絆で繋がれていた。けれど佐和子は達哉だけは共有を拒み、ミカエラは達哉に執着したものの他の男の子を身ごもってアルゼンチンに帰国する。
佐和子と達哉(愛情?)、佐和子とミカエラ(姉妹愛?)、ミカエラと達哉(友情?)、それぞれが深く繋がりあっているのに何かがすれ違う。達哉(佐和子と別れる気は微塵もないのに他の女性と関係を持ち、その二つが心の中で完全に分離している)や、ミカエラ(佐和子の帰郷を喜びながらも、日本に一人捨て置かれた達也を思うと複雑になる)の気持ちは判るけれど、どうにも佐和子の気持ちが掴みづらくて困る。
愛しているのは佐和子だけれど、ミカエラの方が『佐和子より理解しやすい、どちらかというと自分に近い人間だ』と思える達哉。
浮気相手の田渕を、達哉を愛するようには愛してはおらず、昔の自分のようだと思う佐和子。
ミカエラに達哉の共有を拒否した瞬間から始まった長い夢が、達哉と別れることで終わりを告げたと佐和子は感じる。好きだから結婚した、けれど好きでも理解出来ない相手と生きるのが辛くなったから、達哉と別々に住み、田渕と二人でアルゼンチンに移住したのだろうか。

全然筋と関係ないけど、佐和子が残していった小鳥たち(九官鳥とセキセイインコと文鳥)がどうなったかが気になって仕方ない。ちゃんと世話してもらえてるんだろうなあ…。
★★★★☆

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姉妹のルールは好きな人を<共有すること> ブエノスアイレス近郊の日系コロニアで育った佐和子とミカエラの姉妹は、少女の頃からボーイフレンドををルールにしていた。留学のため来日した二人だったが、誰からも好かれる笑顔の男、達哉と知り合う。達哉は佐和子との
「金米糖の降るところ」江國香織 | 粋な提案 | 2014/01/17 13:54