管理人の読書BLOG。乱読傾向過多!!来るもの拒まず手当たり次第。内容責任取れません。
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ヒア・カムズ・ザ・サン/有川 浩

同じ設定から、劇団キャラメルボックスと有川浩が個別に物語を作り上げたと聞いて興味を持った。
本当はキャラメルボックスの上演も見たいけれど、とりあえず小説だけと手に取ったら、"Parallel"と称されたものも入っていた。
舞台のノベライズとは違うらしいが、舞台から着想を得たそうなので、ある程度は一緒なのではと思う。それはともかく、同じ設定でここまで印象の違うものが作れるのかと思うと、作家の想像力にびっくりだ。

編集の仕事をしている30歳の真也は、幼いころから物や場所にこめられた人間の記憶が見えた。ある日同僚のカオルと共に、アメリカから20年ぶりに帰国したカオルの父を迎えに成田空港に行くことになる。父親はハリウッドで脚本家として成功したというが…。

どちらも家族の絆をテーマにしていてそれぞれ良かったのだけれど、私は有川浩オリジナル版の方が好きだ。
Parallelは元が舞台向けな分、比較すれば筋書きが単純。見え見えの大ぼらを付き続ける父親と、嘘を付く父親への怒りと再会して嬉しい気持ちに混乱する娘、そして特殊な力で二人の本当の気持ちを知り、なんとか二人の関係を修復したいと願う真也のやり取りは、舞台上で見た方が面白そう。
オリジナル版の方は話はもっと複雑で、話題のハリウッド映画の脚本家HALがカオルの実の父親であると知り、20年ぶりの帰国に合わせて編集部でインタビューをすることになるのだが、果たして本当にHALなのか、この人物の素性に疑惑が生じる、と云うちょっぴりミステリ仕立ての筋書き。
小説として読むなら、小説家が小説として書いたオリジナル版の方が当然面白いよね。
★★★★☆

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