管理人の読書BLOG。乱読傾向過多!!来るもの拒まず手当たり次第。内容責任取れません。
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舟を編む/三浦 しをん
三浦 しをん
光文社
(2011-09-17)

最初手に取った時、三浦しをんの本にしてはずいぶん地味な装丁だなあと思った。軽くてユーモアのある作風だから、いつもならもっと明るい装丁なのに。
最後の方まで読んでいって得心した。この装丁は、主人公たちが十数年かけて作り上げた辞書"大渡海"の装丁なのである。濃紺の表紙に銀の箔押し、下部にはうっすらと波模様。さすがに中身の用紙は"大渡海"の為に作られた、日にかざすとうっすら赤みを帯び、めくると指に吸い付くような軽い紙ではないけれど。
林業とか文楽とか便利屋とか、いろいろな業種を題材にしてきた中で、今回は辞書作り。自分も中学の頃は毎日学校に分厚い国語辞書持参していたクチなので、なかなか興味深かった。
1つの言葉を表すのに、ここまで多くの人が頭を絞っているのだと思うと、辞書が非常にかけがえのないものに思える。
とはいえ、PCがこれだけ普及してからは、判らないことがあるとネットで検索してしまい、辞書をめくることは全くなくなってしまった。ページをめくった時にふと目についた単語を調べ、さらにその先の単語を調べと、次々辿っていく楽しさが辞書にはある。これはネット辞書では味わえない楽しさだ、と知っているのになかなか辞書を手に取らずじまいだ。
本作内でも言及されているけれど、辞書の売れ行きはPCとインターネットのせいで陰っているらしい。かく云う私も逆引き広辞苑を買ったのを最後に購入していない。
それでもこれからも良い辞書を作っていってほしいなあと思うのだった。
★★★☆☆

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