管理人の読書BLOG。乱読傾向過多!!来るもの拒まず手当たり次第。内容責任取れません。
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夜の国のクーパー/伊坂 幸太郎

帯に書かれていた『猫と戦争、そして何より、世界の秘密についてのおはなし』が非常に内容をよく表していると、読み終わって判った。
本当にこの本はネコと戦争、世界の秘密のお話なのである。久し振りに先が気になって気になって仕方がない本を読んだ。
長年続いていた鉄国との戦争に負け、高い壁で守られていた小さな町に敵国の兵士が入ってきたその日、国王・冠人は住民の目の前で射殺された。
何故か気付けばこの世界に辿りついていた"私"(それも蔓でぐるぐるに縛られた状態で)は、町に住む猫・トム君からこの国の話を聞くことになる。
小さな国は何処となく何処かの国を彷彿とさせ、鉄国との関係も何処となく何処かの国との関係を連想させるのだが気のせいかな? 丁度今、我が国は困った隣国とのトラブル(それも近年最大の)に見舞われていることであるし。
執筆期間を考えると、今の状況を受けて小説を書くのは無理と思うけど、考え方の違う他国との付き合い方や、そんな状況下での国内の治め方を書いているとくれば、何かと深読みしてしまう。
タイトルの"クーパー"は、毎年1匹現れて小さな国を襲いに来ると云う杉に似た生物のこと。現れなくなる10年前まで、町では"クーパーの兵士"を数人選び出し退治に向かわせていた。この兵士が実はある秘密を持っていたのだが…。章の合い間にある『クーパーの兵士の物語』と合わせて面白かった。
語り手が猫の"トム"君なので、人間のみならず町に住む猫たちもいろいろ出てきて、彼らの可愛さにちょっとうっとり。この作品、猫が語り手なところが良いと思う。
★★★★☆

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