管理人の読書BLOG。乱読傾向過多!!来るもの拒まず手当たり次第。内容責任取れません。
<< November 2019 | 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >>
スポンサーサイト

一定期間更新がないため広告を表示しています

<< 宵山万華鏡/森見 登美彦 | main | ヘブンメイカー スタープレイヤー2/恒川 光太郎 >>
ジャイロスコープ/伊坂 幸太郎
久々の短編集。
と云っても長年に書いた単発短編が溜まったから1冊にまとめた作りの為、話はバラバラ。
最初の『浜田青年ホントスカ』は、私が伊坂作品にハマった時の雰囲気にすごく近くて面白かった。
スーパーの駐車場の片隅で相談屋をしている稲垣さんに雇われた浜田青年。稲垣さんの依頼は、悩み相談の様子を隣室からよく見たのちに、ある人物の相談を受けてくれと云うもの。浜田青年が待つ相談室に訪れたのは意外な人物で、少ないページ数の中で物語が一転二転するあたり、まさしく伊坂作品。
突然、見ず知らずの人間同士が車で爆走して逃げるところから始まる不条理物語的な『ギア』は、セミンゴなる意味不明な生物の説明の下りが伊坂作品ぽくて面白い。なにやらセミンゴ話は連作化しているようなので少々気になるところ。
他、新幹線清掃人の物語はほんわかするものでとても良かった。この話で連作して欲しかったくらい。
本そのものは本当に話がバラバラで統一性が全くなく、本としての感想を書くのは難しいのだが、最後に作者自ら解説(と云うか当時の思い出)が載っており、同人誌の総集編ぽくて面白い。
特に『浜田青年〜』は蝦蟇倉市をテーマにしたアンソロジーの1編で、その本を作る計画があるのを知って、参加したくて大急ぎで作った作品だそうで、本が作りたい・作品を作りたい気持ちが固まった1編なんだなと思うとこの面白さも納得がいく。
★★★☆☆
スポンサーサイト
Trackback URL
http://a-ji.jugem.jp/trackback/3484
TRACKBACK