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コンビニ人間/村田 沙耶香
村田 沙耶香
文藝春秋
(2016-07-27)

芥川賞受賞作。

コンビニでバイトを続ける30代独身女性が主人公で、著者もまたコンビニで働いている、と云う事前情報を得た上で読んだ。

当初、『真っ当な人間は正社員として働くものだ。結婚して子供を産むのが正常』と云う世間に、『バイト、独身、子供無し』の人間が抗う話なのだと思った。バブルが弾けてン十年。いったん正社員のレールから外れるとなかなか正社員になれないご時世、レールから外れてしまった人間がたまたまレールに乗ったままでいる人間に抵抗する物語と思ってたところが、読み出してすぐに想像してたのと違う筋なのに気付いて正直戸惑った。

普通と異常の差が何なのかを描く作品であったのは事実だが、歩む人生以前に、主人公の女性そのものがおかしい。有体に云えば共感能力が著しく欠けており、妹や親に指摘されて自分が『普通ではない』ことを知りはしても理解出来ない。

コンビニで働く30代独身女性が主人公、と云うより、共感能力が著しく欠けた精神的に問題のある女性(故にコンビニで働くのがやっとで結婚も出来ない)が主人公と云うのが正しい。こんな作品でも芥川賞に選ばれるんだと意外な感じがしたし、この作品を芥川賞作品だから読むべきと子供に勧めるのは難しいなあと思う。

面白いんだけど…コンビニバイトを辞めてからの壊れぶりは、かなりサスペンス色が強くてちょっと怖いくらい。

★★★★☆

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